久米島の南部、儀間集落から少し奥に位置する「アーラ浜」。この自然海岸へのアクセスは、製糖工場の裏手を通り、橋を渡り、山を越えて辿り着く冒険のようなものです。周囲を山々に囲まれ、山の緑、真っ白な砂浜、そして真っ青な海が見事なコントラストを描き出します。
ここはトイレなどの施設が存在せず、訪れる人も少ないため、自然の美しさをそのまま堪能できます。砂浜は珊瑚や貝殻のかけらからできており、砂粒はやや粗めですので、裸足で歩くには少し注意が必要です。海岸には石や珊瑚のかけらが多く、泳ぐよりも貝殻や珊瑚を拾ったり、海の中の生き物を観察するのがおすすめです。海には湧水が流れ込んでおり、カニや熱帯魚などさまざまな生き物を見ることができます。
昼間のアーラ浜も美しいですが、特に夕日の時間帯が素晴らしいと評判です。太陽が真っ赤に燃え上がり、海と空が美しい色彩で染まる光景は、久米島でも随一のサンセットビーチとされています。
他の観光スポットと比べるとアクセスはやや不便ですが、その分、道中で見ることができる風景が魅力の一つです。海へ向かう途中で感じる海風、サトウキビ畑と海のコントラスト、そしてエメラルドブルーの海の美しさ。まるで別世界に迷い込んだかのような感覚に包まれ、驚きの瞬間が待っています。