泊ふ頭から約2時間のフェリーの船旅、左手に慶良間の島々が広がり、遠くに久米島が姿を現すと、それが渡名喜島です。この小さな島は周囲12.5キロほどの広さを持ち、人口は約500人。南部は山々に囲まれ、南東部は絶壁が連なり、港がある丘陵地帯に広がるのが渡名喜集落です。
この集落を抜けて東へ進むと、「アンジェラー浜」と「東り浜(あがりはま)」が広がります。また、「呼子浜」は、港から南へ進んだ島の西側に位置し、美しい海岸と砂浜が堤防に沿って広がるビーチです。
この砂浜はふんわりと柔らかく、歩くだけでも気持ちがいいです。訪れる人が少ないため、遊泳は禁止されていますが、そのかわりにウミガメの姿を楽しむことができます。この海域には多くのウミガメが生息し、しばしばプカプカと海面に浮かんでいる姿が目撃されます。特にウミガメの産卵シーズンには地元の人々が保護のために浜への立ち入りを制限しています。
このビーチ周辺には風変わりな形をした岩が点在し、その中でも「神の宿る岩」として崇められています。時折、ウミガメが水面に現れる光景も見られ、夏にはウミガメの足跡が産卵場所を示すサインとして現れます。